今月おかげさまで娘が14歳になりまして、
・・・で、先日Australian Tax Office(オーストラリア税務署)へ行って参りました。
って、話が飛びすぎ?で申し訳ありません~。
実はクイーンズランド州では、14歳から晴れてアルバイトが出来るんです(※オーストラリアは州に拠って法律が異なるので、他州では異なるかもしれません)。
正確に言うと14歳になる数ヶ月前から出来るらしいのですが(って全然正確じゃないあやふやな情報で申し訳ないのですが)、娘は14歳になるちょっと前から履歴書を配りまくり、14歳になった直後に晴れて2件決まりました。
で、
バイトが決まると必要になるのがTFN(Tax File Number : タックス・ファイル・ナンバー)と呼ばれる納税者番号です。
未成年と言えども、オーストラリアで働く際には必ずTFNを取得しなければなりません。
私はワーキングホリデーで訪れた当初にTFNを取得しましたが、移住後に再取得しようとしたらレコードが残っていて、それをそのまま使うことが出来ました。
ただし旧姓だったため手続きがゴタゴタし、なんでかわかりませんが旧姓はミドルネームとして登録されてしまい、今でもそのままですw
当時はネットが無かったので情報は口コミで、英語も全然わからなかったのですごく苦労して取得した記憶があります(遠い目…)。
今は時代も変わり、やり方を調べるのも手続きそのものもネットでちょちょいと済むようになり、便利になりました。
が、
16歳以下の者は、ネットでは手続きできず、オフィスに直接行かなければならないそうなんですorz
実は学校経由で申請すれば簡単に取れるのですが、学校は春休みに突入してしまい、休み明けを待っているとバイトのスタートも遅れるので仕方なく娘を連れて、15年ぶりくらいにATO (Australian Tax Office:オーストラリア税務署)へ行ったわけです。
冒頭の写真は、エレベーターの横に張ってあった案内です。
余談ですがオーストラリアでは「1階」というのは日本でいう2階です(ちなみに日本でいう「1階」は「グランド・フロア」と言います)。
ひとつ上なら階段で行こうと思いきや、どこにも階段が見当たらずグルグルした挙句、結局エレベーターに乗りましたorz
そしてこれがブリスベンのATOの入り口。
中は「カメラ禁止!」と書いてあったので写真は撮れませんでした~。
大体の手続きがネットで済む時代なので中はガラガラで、受付のおじさまが、申込書の書き方を娘に手取り足取り教えてくださいました。
娘が申込書を書いている間に私はiPodをいじっていたので挙動不審だったらしく、係員の方が二度ほど背後から様子を見にいらっしゃいました^^;
申込書を書いたらあとはパスポートとメディケアカード(保険証)、本人の学生証を提示してそれでオワリでした。
TFN自体は後から郵送で送られてくるそうで、届く前にバイトをスタートしてもオッケーだそうです。
この後は引き続き、給料を入れてもらうための銀行口座を開きに行きました。
担当してくださった若いお兄さんは、一昨年まで東京で働いていたそうです。
でも地震があり、親が心配してどうしても帰ってこいというので仕方なく戻ってきたんだとか。
日本は良いところだ、大好きだ、いつか戻りたい、と繰り返しおっしゃっていました。
それはともかく、
娘の口座は、まだ14歳なので親の口座に含めて親が管理することも出来るがどうするかと聞かれましたが、せっかくなので娘の意思を尊重し、完全に娘個人の口座にしてもらいました。
オーストラリアの銀行の多くは口座に一定以下の金額しかないと管理費が取られる仕組みになっていますが、20歳以下の口座はそれらは無料だそうです。
また、オーストラリアでは、アルバイトと言えども一定の賃金をもらう人には、雇い主が給与とは別に給与の9%の金額を退職年金(Superannuation) のために支払うシステムになっています。
退職年金は一定の年齢になるまでは受け取れませんが、運用基金(Fund)として、どこに預けるかを考えて増やすことが出来ます。
ハイリターンなところにはそれなりのリスクが伴うし、かと言ってそのままでは増やせません。
娘の場合はまだまだ賃金が低いのと週に2日しか働かないので年金をもらえる額にはなりそうもないのですが、どのレベルに何%投資するかと聞かれて
「??(?_?)??」
状態になっていました^^;
自分のことを考えても、14歳のときには年金というシステムは知っていても、自分のこととして考えたことなんて無かったと思います…。
実はこの退職年金は、アルバイトが決まった際に「このファンドに入れて欲しい」と雇い主に頼まないとあちこち違うところに入ることになってしまい、後々困ることになるんです。
私もワーホリ時代にあちこちでアルバイトをしましたが、そのときにはシステム自体を全く理解しておらず、どこにどう入っていたのか?(?_?)?さっぱりわかりません。
なにかの手続きをしたような記憶はあるので、戻してもらったような気もするのですが…。
と、いうか、今もって完全に理解しているとは言えず、自分のファンドはローリスク(=全然増えないならまだしもジリジリ減ったりする)に全額入れたままほったらかしです。
今回も娘の付き添いで一緒に説明を聞いて、いろいろ勉強になりました(トホホ…)。
ところで、オーストラリアで定められている最低賃金は日本に比べるとビックリするほど高い!というのは知っていましたが、今このネタを書くに辺り政府のページを調べてみたところ、成人(21歳以上)の場合のアルバイトの最低賃金は2013年9月現在は時給20.30ドルだそうです(@_@)びっくり!!
この最低賃金設定は年齢が低くなるほど安くなりますが、16歳以下は「6.03ドル(今現在のレートだと540円くらい)」だそうです。
と、いうことは、娘が見つけたアルバイトは結構時給がよかったんだー、と再認識しました。
いくらなのかはヒミツです(笑)。
お元気でいらっしゃいますか?
ちょっとKYOさんのお元気な文字が見たくて。
すみません~(^^)
▼rubymamaさん、
あっと言う間にこんなに日付が経ってしまいました…失礼しました!
冬眠から徐々に覚めつつあります。
またどうぞよろしくお願い致しますm(__)m
お嬢様のお誕生日、おめでとうございます。
日本との違いを比べながら、興味深く拝読しました。
成人の最低賃金が高いのに驚きです。
これでは、国際競争力がないのではと、余計な心配をしました。
それに対して、16歳以下の安いこと。
安さゆえに、求人が多いのではと思いました。
日本の場合、高校生の実勢賃金は、成人の最低賃金より少し高い筈です。
▼吾喰楽さま、
なんとなんと!
こちらのブログにまでコメントくださいまして、本当にありがとうございます!!
ありがとうございます!
成人の最低賃金が高い件、そのとおり、国際競争力が無いのは度々問題になっています。
私がここに越してきた15年ほど前にはオーストラリア製品を買おう!という大きな運動がありましたが、恐ろしいほどの価格の違い(のみならず品質の違い)にはやはり勝てなかったらしく、今ではオーストラリア製品を見つけることは困難になってしまいました。
時給の高さゆえ、21歳以上になるとアルバイトを見つけるのが困難となるそうです。
考え方としては、それまでに経験を積んでもっといい仕事に就くというのが王道のようですが、なかなかそうも行かないケースが多いのが問題になったりしています。
日本では、高校生のほうが高いんですか!
それは高校生のほうが働きがいいということかな?(笑)
私の叔父は海の家をやっていましたが、いいアルバイトが見つからないことを毎年嘆いていました。
今は店をたたんでしまいましたが、最後のほうではバイトさんは外国人ばかりでした(日本人は応募してこないのだそうです)。
わ~、お嬢さんがバイトするような年齢になったんですね~。
あの、ワカメを配ってくれた女の子が・・・。
それにしても、オーストラリアのシステム意外とややこしい
んですね。
なんだか、オージーって聞くと大雑把なイメージがあったん
ですが(^^;)
▼Rooさん、
そうです、あのワカメの娘が…(笑)
オージーは大雑把ですがシステムはいろいろ複雑なんです^^;
大雑把ゆえ、税金の取りっぱぐれが無いように考えられたシステムなんでしょうね。
あちこちの会社で払ってもらった退職年金がどこに入っているのかわからなくなってしまうことも多々あるみたいです(そしてそれは一定の月日が経つと政府のものになってしまいます。思う壺ですね)。
むすめさん、14歳、おめでとうございます。
14才かぁ~。TFNにアルバイト、自分の口座・・・・ 大人の階段を上ってますねぇ。
ちょっと戻ってみたいくらいの気もしましたが、あまりに遠い昔で、わが子が14歳になるほうが近そうなので、そっちを想像してしみじみしちゃいました。
アルバイト生活も楽しいと良いですね!
▼りちさん、ありがとうございます!
ばびちゃんもきっとアルバイトするようになるまであっと言う間ですよ!
アルバイトは、おかげさまで楽しく通っています。
少しは世間の厳しさを知ればいいとも思っていましたが、さすがオーストラリアというのか、若い(幼い)バイトには従業員さんもお客さんもみんな優しいみたいです(笑)
へぇぇ 納税者番号?
ID番号とは違うんですね。統一じゃないんですか…。
日本も省によってバラバラな番号を使っていて、それを統一しようとか
国民総背番号制だ とか 流出したらどうする だとか
そういえば住基ネット番号ってのがあったのにどうなったんだ? とか
ぐちゃぐちゃやっていて未だにぐちゃぐちゃのままです。
(というか、多分日本では統一できないと思います。
日本政府がやりたいことは 住基ネットの構築 であって、
国民生活を便利にする とかいう発想は微塵もない
お上の発想ですから)
ということで、娘さんのアルバイトが良きものでありますように~!
▼黒山羊さん、
ID番号とか統一番号とかとは違います。
でも実質、それが無ければ働けないので背番号みたいなもんですね。
日本はほんと、どうするんでしょうね…
オーストラリアのように、単に税金がきちんと徴収できれば
それでいいじゃん、とも思うのですが。
娘さん、お誕生日おめでとうございます。
アルバイトできるんですか
いいですね
こちらは高校からよほどのことがないと許可されません
先生との面談あるし
退職金の積み立てもびっくり〜
こちらも2年前から自分で運用することに
選ぶ商品によっては倍も違って、高い方を選ぶとリスクあって迷います
いつでもネットで移行できるんですけどね
もうもらうまで10年きったから毎月監視しています
▼づみさん、ありがとうございます!
私が高校生だったときも、アルバイトを始める基準は厳しかったですね…
なんでバイトが必要なのか申請した上で面接もありました。
あれから四半世紀経っているのに、状況は変わっていないみたいですね。
年金は日本でも運用が始まっていたんですね!
厚生年金だけかな?
こちらは退職年金が引き出せるのは55歳からだそうなので、私も10年切りました。
と、言ってもトータルで6年くらいしか会社にいなかったので、たいした額じゃないんですけどね。
Mちゃん、お誕生日おめでとうございます。もう14歳なんですね。
子供の成長は本当に早い~~!
そしてバイトを始められるとは、なんとも心強いですね。
若いっていいなぁ~、いろいろ好奇心があってって思いました(笑)。
TFNと言えば・・・うちの子供は実は訳があって5歳になった時に取ったのですが、
ATOやセンターリンクなどなど、電話やオフィスでたらい回しになり、大変だった記憶が・・・。
初めからちゃんと分かっている職員を相手にしてもらえればよかったのですが、どうやらよく分かっていなかったらしくて、日本のサービスを思い出して泣きそうでした。
ということで子供は一生そのナンバーと付き合うことになります(笑)。
KYOさんたちはすんなり手続きが進んだようでよかったですね。
スーパーなんかも時々内容が変わるようでややこしいので、私もノータッチです。
▼モンキーさん、ありがとうございます!
息子は16歳になるまでTFNは取りませんでした。
娘はやる気もりもりです。(笑)
それにしても5歳でTFNですか!
モデルさんか何かをなさっておられたのかな??
職員もわかってなかったなんて、かなり稀な例なんですね。
そうそう、申請時には、『出生証明書またはパスポートが必要』とあったのですがパスポートを持っていったので、署名は全てパスポートと同じにするようにと指示されました。
ところがパスポートの署名は4年も前にしたもので、今とは全く筆跡が違うんです。(笑)
パスポートを見ながらゆっくり署名する娘に、未成年者の署名なんて意味があるのか・・・と思ってしまいました。
息子さんは、モンキーさんが代わりにご署名なさったのかな?