と、いうわけで、直径500km越えという超大型サイクロン・ヤシ(Yasi)は去っていきました。
昨日朝の時点では「死傷者はゼロ」ということでしたが、一日経った現在、イニスフェイル(Innisfail)近辺で行方不明者が2人となっています。
どうか無事を祈ります。
そして『「町全体が崩壊」も起こらなかった』と書きましたが、当初はケアンズやタウンズビルといった大きな町での破滅的な被害が危惧されており幸いにもそれは回避されたのですが、周辺の小さな町では「町全体が崩壊」となってしまったところがありました。
該当地域では、電力や水の供給も止まっているそうです。
一日も早い復興となりますように・・・!
そんな暗いニュースの中、ちょっとホッとするような話題がありました。
あのサイクロンの中で、暴風域内で3人の赤ちゃんが生まれたそうなんですが、そのうちの一人、ケアンズの避難所で生まれた女の子のお母さんは、日本人だそうです!
もちろんまったく知らない方ですが、勝手に親近感を覚えてうれしくなってしまいました~
日本でニュースになってないかな?と検索してみたら、昨日の夕方の時点で報道されていたみたいです。
新聞報道によると、同じ避難所にホリディでたまたまケアンズに来ていたイギリス人の助産婦さんがいて赤ちゃんを取り上げたとのことで、日本から来たお母さんも立会いのもとの出産だったそうです。
ケアンズのアキコさん、おめでとうございます!(^^)!
さて、
今回はブリスベンはサイクロン・ヤシの直接的な影響をまったく受けませんでしたが、政府はしつこいくらいに
「今後も大丈夫という保証はありません」
と言っています(><)
洪水が再び発生する可能性もあるとのことで、
「二階に上げた荷物を下に戻すのはもう少し待ったほうがいい」
だそうで、我が家では洪水前にあわてて上の階に上げた荷物がまだそのままです。
4月が終わるまでは用心が必要なんだそうです。
・・・って、まだあと2ヶ月半ですよ!(涙)
前回は洪水「だけ」でしたが、それでも十分すぎるくらい不安を感じたりうんざりしたりする日々だったのに、サイクロン上陸となるとそれに大雨や大風といった暴風雨が加わるわけですから、想像するだけで心臓バクバクです(;_;)
ちなみにブリスベンには、サイクロンはめったに上陸しません。
私がブリスベンに引っ越してきてからの12年の間には、何度か「今度こそ上陸するかも!」ということがありましたが結局上陸しませんでした。
ただし、サイクロンそのものが上陸しなくても、サイクロンの影響で被害を蒙るということは、ブリスベンではよくあります。
1974年に発生した大洪水もそうでした。
また、「サイクロンがめったに上陸しない」ということは、家がサイクロン対策用には作られていないということです。
記憶に新しいところでは、2008年の末に発生したストームによる突風で、ブリスベンの一部地域で屋根が吹き飛ばされたり倒れた木々により家屋が倒壊するという事件が起こりました。
・・・てなことは、情報として知ってはいても、今まではかなり「他人事」でした。
非常食などの避難グッズを用意したことなんて一度も無かったんです。
今、かなり反省しています。
ところで、ブリスベンに最後にサイクロンが上陸したのはいつかと気になって調べてみましたが、なんだかよくわかりませんでした。
と、いうのは、先述のとおり、ブリスベンはサイクロンは上陸しなくても影響を受けて被害に遭うことが多々あるので、検索するとそっちばっかりひっかかってきちゃうんです。
あれこれ探していたら、BoM(Bureau of Meteorology=日本で言う気象庁)のページに、こんなのがありました。
Tropical Cyclones in Queensland
このページの1970年から 2004年までの34年間に発生したトロピカル・サイクロンの軌跡に、ブリスベンの位置を重ねてみました。
矢印の先の赤丸がブリスベンです。
ついでに黄色の丸がケアンズ、青い丸がタウンズビル(両方の町ともサイクロン・ヤシに拠る被害が懸念されていましたが、無事でした)の位置です。
これを見ると、確かにブリスベンにはサイクロンがほとんど上陸していないらしきことがよくわかります。
ひとまず安心・・・と、思いきや、
1906年以降、2006年までの100年間にオーストラリアに上陸したサイクロンの軌跡はこうです。
・・・ブリスベン、確かに数は少ないものの、全然平気なんかじゃありません!
と、いうか、クイーンズランド州沿岸には、どこにも安全な地帯が無いような・・・(T_T)
ケアンズは私が住みたい町ナンバー1ですが、これを見たら結構ビビッてしまいました(;_;)
でも、サイクロンがしょっちゅう来ているということは、家もそれ相応に対応策がなされていることだと思うんです。
もし将来夢がかなってケアンズに住めることになったら、家の場所や家そのものの構造など、よーく確かめないとならないですね。
先日の記事にも追記として載せたのですが、クイーンズランド州政府が日本語で出しているお知らせのリンクをここにも張っておきます。
非常時用セットとしてそろえておくべきものなど、結構役に立つことが載っています。
しかしこの情報には、「窓に雨戸が取り付けてある場合は、しっかりと閉めておく。」とあるのですが、我が家には雨戸が無いどころか、ベランダの片面は一面ガラス張りです(涙)
しかも「万一、家の建物が崩壊し始めたら、頑丈なテーブルや台、または重いマットレスの下に避難する。」とありますが・・・
ウチには頑丈なテーブルも、重いマットレスもありません(涙、涙、涙)。
ちなみにトルネードのメッカであるあの国にお住まいのお方によると、「避難場所は窓の無い小さな部屋、できれば地下室」が基本だそーです。
・・・・・窓の無い部屋も地下室もありません~!(T-T)
それに、洪水が発生したときには、逃げるのは上の階です。
洪水とサイクロンが一度に発生したときには、いったいどうしたらいいんでしょうか~~~(;O;)!!
こんな有事の際の心の拠り所の「避難所」ですが、サイクロン・ヤシ上陸前の緊急放送時、「ケアンズでは、避難所として設定された場所のいくつかはカテゴリー5(サイクロンの度数を示す値・5が最高値)を体験したことが無く、暴風に耐えられるかどうかは未知数」と心細いことを言っていました(※結果的には、今回はサイクロンの進路が当初の予想とは逸れて直撃は免れたおかげもあって、すべての避難所が大丈夫でした)。
サイクロンの通り道であるケアンズですらこうなんですから、ブリスベンでは推して知るべしです。
やっぱり、自分の身は自分で守るしかありません。
・・・とりあえず、非常用セットの中身を充実させ、避難経路を確かめておくところからはじめたいと思います。
なお、家屋が崩壊し始めたときの避難場所としての「小さい部屋」ですが、トイレやシャワー室がいいそうです。
・・・と、いうのを、いつもお世話になっているかえるちゃんやヘレンちゃんに教えていただきました。
ヘレンちゃんの義理のお兄さんは、その昔ダーウィンに壊滅的な被害をもたらしたサイクロン・トレイシーの発生時、屋根が吹き飛ばされて倒壊した家にいましたがトイレに避難してカーペットマットレスをかぶることで難を逃れたそうです。
なお、合衆国の片隅にお住まいのあのお方に拠ると、「バスタブに入ってカーペットマットレスを被る」というのでもOK(ただしこれは最終手段)なんだとか。
みなさん、いつも情報ありがとう(ペコリ)。
すごいmapですね・・・。
どこが安全なんでしょう?って感じですね。
実家が九州なので、台風の備えは色々と慣れてますが、
こちらに来て「台風が来るかも」という予報のもと
庭の鉢植えを集めて玄関に避難させたり、自転車を
倒しておいたりとか何度かしましたが、どうやら赤城山
に勢力を殺がれるらしく、そんな備えは必要なさそうで
拍子抜けしました。
▼Rooさん、
そうですかー、今お住まいのところは台風の心配は無いんですね(^^)
ブリスベンも一応「無い」と言われている地域であり、実際市民はほとんど全然気にしてないように見えるんですが・・・
洪水発生以降、何もかも疑わしく感じています(;_;)
早く雨季が終わって欲しいです。
遅ればせながら、本年もよろしくお願いします。
サイクロンに洪水大変でしたね。
ニュースで状況を見ていたのですが、KYOさんのところには被害がなかったようで安心しました。
被害にあった方たちの復興を祈るばかりです。
日本でも噴火や大雪と自然災害が増えています。
自然に人は勝てないのだと思い知らされます。
自然災害で亡くなる人がいない一年になることを祈るばかりです。
▼こーでねーとさん、
わー、コメントありがとうございます!
こちらこそ今年もよろしくお願いいたしますm(__)m
本当に、自然に人間は勝てませんね。
人間も自然の一部であることを早く自覚しないと、そのうち「自然」に淘汰されることになってしまうのではと心配です。
洪水にサイクロンと自然災害が続いて怖いですね・・・
どちらの復旧もまだまだ大変かと思いますが
一日も早く復興しますように!!
暴風域の避難所での新たな命の誕生、良かったですね~
助産婦さんがいて本当に良かった♪
幸運なお子さんなんだろうなぁ~~~
日本の新燃岳の噴火といい、今年は世界中で自然災害が起きていますね
この先、心配になってしまいます・・・
非常時用の準備をしっかりしておかないと!!
▼おやびんさん、
ブリスベンでは、今年はまた洪水が来るかもしれないというので「ストームのシーズンが終わるまで修理は待つ」という人もいるみたいです。
どっちにしても大工さんも足りず、復興は徐々に進んではいるものの、元通りになるにはまだまだ時間がかかりそうです。
本当に、幸運な赤ちゃんですよね!(^^)!
暖かいニュースに、心がホッとしました。
恐いですね、サイクロン。
義父母の家がケアンズにあるので心配しました。
今回は被害は無かったようですが、以前見せてくれた彼等の家の
設計図には、何本もの金属の柱が地中に深く刺さっていました。
要塞みたい〜などと笑っていましたが、今になると、その本当の
意味がわかります・・・・・!
また、バナナの値上がりが気になるところですね。
▼まんぼうさん、
えええっ、義父母様のおうちが・・・
直撃とならず、本当によかったですね!
そうなんですか、やっぱり要塞のように柱を地中深く刺したりするんですね。
我が家なんてブリスベンの一般の家らしく、ブロックが積んであって乗っている「だけ」です(T_T)
カテゴリー5に耐えられないのは間違いないですが、1でも大丈夫かどうかかなり怪しいです・・・
バナナですが、サイクロンが来る!とわかったとたんに近所の八百屋はバナナの値段を上げました。
なんて阿漕な・・・と思っていたら、あっという間に現在サイクロンが来る前の2.5倍です。
バナナだけでなく、野菜全般がどんどん高くなってますね。
天候不順のため家庭菜園の野菜もうまく育たない感じですから、仕方ないといえば仕方ないですけど・・・。
今年は本当に大変な年になっていますね。
巨大サイクロンの爪あとも大変そうです。
断水や停電が長期化しているところもあるというのはとても他人事とは思えません。
破壊の後の復旧作業にあちこちの町や家庭が大変だと思いますが、一日も早い復旧をお祈りしています。
日本人のアキコさんがそんな状況下で無事出産というのは本当に素敵なニュースですね。
運よく助産婦さんもいて、日本から駆けつけたお母様も立ち会ってくださったというのは、奇跡的な幸運だと思います。きっと生まれてきたお子さんは、強い幸運をもっていたのでしょう。
新しい命のニュースは、まわりを明るくしてくれますね。
▼バラカさん、
本当に、奇跡的な幸運ですよね!
お母さんもさすがオーストラリア在住というか、生まれたばっかりの赤ちゃんをだっこして、とても元気にインタビューに答えていらっしゃいましたよ〜。
破壊の後の復旧作業は本当に大変そうですが、サイクロンの襲った日の新聞に載っていたとある写真は、壊れた家の片付けの合間の休憩中と思しきショットで、みんなニコニコ朗らかで、タイトルは「(家はサイクロンで壊されても)心は叩きのめされないぜ!」というものでした。
クイーンズランダー(台風の被害を受けた州に住む人たち)の大らかさと不屈の精神を垣間見たようで、ジーンとしました。
巨大なサイクロンでびっくりです
話には日本がすっぽりと覆ってしまう大きさと聞きました
さっき被害者が出たとヤッフーの記事にありました
発電機を使っていた事故とか
これ以上被害がでませんように
そして被害にあった地域が1日でもはやく復興しますように
▼づみさん、
そうです、「直径500km」は暴風圏内の話で、それにまとわりついているしっぽの雲まで含めると、2000kmほど離れたブリスベンにも雨を降らせるような大きなサイクロンでした。
発電機の事故ですが、つい先日まで洪水による停電であっちでもこっちでも発電機が回っていたブリスベンでも他人事ではない出来事でした。
発電機、ものすごくうるさいので、ご近所に遠慮してついつい室内で使ってしまったんでしょうかね?
せっかくサイクロンの破壊から免れたというのに、痛ましいお話でした・・・
行方不明者2名のうち一人は、連絡が取れて生存が確認できたとのことでした。
ちょちょちょっと、[カーペットをかぶる」って…[マットレス」ですのよ。カーペットなんてどうやってかぶるんだyo!女王様ったらお茶目すぎですわ。
真面目な話、カーペットをひっぺがしてかぶったとしたら、却って空気が入ってもっていかれそうです。マットレスって、ベッドのスプリングだよ!あるでしょう。
▼大御所さまん、
いやーん、暑さのせいで・・・ってことにしておいて(T_T)慌てて訂正しました〜。
なんと私、本気でカーペットと思っていたよ<なんで?????
ベッドマットレス・・・すんごい重いのと軽いのと両極端しかないよ〜
軽いのじゃ飛ばされそうだし、重いのは二人がかりで運ばないと運べそうに無い(涙)
だいたいあんなもの、どうやってトイレやらシャワールームやらに持っていくのさ?!
・・・もしやウチのトイレとかシャワールームって小さすぎ?(T-T)
被害がなくて何よりです。
我が家も雨戸どころか窓のない部屋も地下室も在りません・・・・・。そもそも自然災害の少ない所だそうですが・・・・・。それでも非常用品は充実させて置かないと!と思います。
トイレに非難は、柱の間隔が短いから意外と頑丈というのを聞いたことがありますが、カーペットは厚手の素材だからガラスの飛散等に供えるということでしょうか?
▼たいゆうさん、
ごごごごごめんなさい、TAMA様のご指摘で大急ぎで直しましたが、「カーペット」ではなく「ベッドのマットレス」でございます〜
上から降ってくる飛散物を防ぐのと、飛ばされないように身を守るのと両方の意味があるんじゃないかと思いますです〜。
たいゆうさんち、雨戸無いんですか!!
日本の家と言うのは、すべて雨戸があるもんだとばっかり思っていました・・・あれは、地域に拠るんですね!!