ウィントンのオパール屋さん

ブリスベンからダーウィンまでの旅の話の続きです。

翌日、ウィントンを出発する前に、銀行から現金を引き出しに行ったついでに町を少し探索することにしました。
ちなみにウィントンには、銀行はありましたがなんとATMがありませんでした(@_@)
ATMの方が人件費がかからずイイのかと思いきや、田舎の町ではメンテナンスが大変なので結局人間をおいたほうがいい、となるようです。
もうひとつちなみに、オーストラリアの田舎の町では銀行が「採算が合わない」と言って撤退してしまい、そこに住んでいた人は現金を受け取る手立てを失ってしまって引越しを余儀なくされ、町そのものが消滅してしまうという問題も起こっているそうです。

それはさておき、

無事お金は下ろせたのですが、その後店に入ろうにも、午前8時半という時間帯では、インフォメーションセンターのほかは残念ながらほとんどどこも開いていませんでした・・・

唯一開いていたのがここ、
ウィントンのオパール屋さん
オパール屋さんです。

オーストラリア・クイーンズランド州内陸部では、世界でここだけ!の「ボルダー・オパール(Boulder Opal)」というものが産出されます。
ボルダー(岩)のオパールという名のとおり、岩についたまま削られるオパールです。
普通の白いオパールは、キラキラとしてきれいですが、透き通ってしまうため肌や白っぽい服には映えないという弱点を持っています。
ところがボルダーオパールは「岩」の部分の鉄鉱石が鏡のようにオパールの裏から光を反射させてオパールの輝きをより強く強調するため、直接肌につけるペンダントにしてもいいし、ドレスも選ばないすばらしいオパールなんです!

・・・という口上は、もうかれこれ20年前に、ワーキングホリデーとしてブリスベンに滞在してオパール専門店でアルバイトしているときに習いました(笑)
その時習った知識のひとつに、「オパールはオーストラリアではそれほど好まれる宝石ではないけれど、日本の人を含むアジア人には大人気!」というものもありました。

と、いうわけで、こんな田舎の店でも、看板には日本語が書いてありました~。
日本語看板

中に入ると、元気のいいお姉さんがひとりで店番をしていました。
オパール屋さん店内
写真を撮ってもいい?と聞くと、どうぞどうぞ!と笑顔で答えてくださったので、撮りまくってきました(笑)

この店のお姉さんは、インドネシアからオーストラリアに嫁いできたそうです。
そしてこの店で売っているオパールは、だんなさんと二人でここから2時間ほどのところにあるオパール採掘場に出かけていき、二人で掘ったものなんだそうです(@_@)
オパール屋さんのお姉さんご夫妻
店内には、オパール採掘場でのお姉さんたちの写真も飾ってありました!

店の中には、加工オパールだけでなく、原石そのままも売っていました。
オパール原石の山
当然ですがひとつとして同じものは無く、どれもこれも美しく、アジア人の例に漏れず「オパール大好き」な私はクラクラしてしまいました。

・・・が、高価なオパールは買えない(笑)ので、店頭のくずオパールから物色です。
店頭のくずオパール
日本円にして、なんと50円からせいぜい200円の大盤振る舞い(笑)

とは言え、くずでもボルダーオパールですからピカピカのキラキラです!
くずオパールとは言えピカピカ!

小瓶に入ったタイプのおみやげも買いました。
こっちもぴかぴか!
こちらは研磨できないほどの薄くて小さなボルダーオパールを寄せ集めて、研磨の代わりにグリセリンで浸したものです。

オパールはいわゆる「パワーストーン」で、贈った人にも贈られた人にも愛と幸運、平和と健康をもたらしてくれるんですって(と、今回購入したオパール屋さんからいただいたカードに書いてありました)!
・・・でも、贈りも贈られもせず、自分用のお土産に買った場合はどうなのかな~、とふとした疑問が胸によぎった朝でした・・・。

・・・続く!

ウィントンのオパール屋さん” への8件のフィードバック

  1. KYO

    ▼Rooさん、

    ハイ、『自分で買っても大丈夫!』ってことに決めました!(笑)

    そのとおり、オパールは10月の誕生石です(^^)
    電気石と呼ばれるトルマリンも私の誕生石です。
    が、トルマリンよりもオパールの方が好きです!(^^)!

  2. KYO

    ▼tomoさん、

    あはは、本当に、ブリスベンの土産屋ってやる気ないですよね^^;
    ゴールドコーストあたりだと、夜も商売やってるところが多いと思うんですが・・・

    オパールは、どれをとってもひとつとして同じものが無いので『縁』なんですよね。
    私もかれこれ10年以上ブリスベンにおりますが、縁がぜんぜん無いですよ(;_;)

  3. tomo

    ブリスベンに行ったとき、オパールが有名だということで、お土産にしたいなと思いましたがあまりに忙しくてお店を覗く時間もありませんでした。
    早い時間にしまっちゃうんですよね。日程がをこなして夕食をとったら、もう店は閉まっていましたが、おかげでホテルでゆっくり過ごせました。
    お店にいけていたとしても、高くて買えなかったと思います(^_^;)
    50円から200円なら記念に欲しいですね。

  4. Roo

    自分で買っても大丈夫じゃないですか?(^-^)
    NZでもお土産屋さんで結構見ました。

    そっかぁ、誕生石なんですね。
    あれっ?10月とかでしたっけ?
    でもきれいで良いですよね~。

  5. KYO

    ▼たいゆうさん、

    私もダイアモンドとルビーとオパール、それと真珠の違いくらいしかわかりません!(笑)
    オパールは自分の誕生石なのと、ワーホリ時代にアルバイトで扱っていたのとでちょっとだけほかの宝石よりは詳しいです(って、詳しいと言っても「自分比」ですが。)

    オパールですが、「高価」と言っても多分日本で買うよりはずっとお値打ち価格ですよ~
    でも私にはいくら「お値打ち価格」でもやっぱり縁が無いですけど^^;

  6. KYO

    ▼づみさん、

    「今はネットがあればお金のやり取りはできる」というのは都市部の話だけで、田舎に行けば行くほど現金商売というか、ATMも無いようなところでは現金でやりとりするしかないので銀行がなくなるのは死活問題なんですよね・・・

    このオパール屋さんですが、私の勝手な想像ですが、多分本当に価値があって高値が付くオパールは、都会の宝石屋さんに売っちゃうんじゃないかと思うんです。
    研磨まではできても、デザインまで行うのはやっぱり難しいですしね。

  7. づみ

    銀行がなくなって街がなくなっちゃうなんてすごいですね
    さすが大陸

    オパールいいな〜
    見に行きたいです
    自分で採掘して加工して販売しているなんていいですよね

  8. たいゆう

    アジア人の例に漏れている?私は宝石にはあまり興味がなく・・・・・全く無いわけではありませんが。
    ダイアモンドとルビーの違いくらいしか判りません・・・・・。

    でも原産地でも高価だということは、店頭で宝石が高価なのが解りました。

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