停電時の対策など

金曜日の午後からずっと、パソコンに張り付いています。
こんなにもインターネットが頼もしく、そしてもどかしく思ったことはかつてありませんでした。
いても立ってもいられず、かといって何ができるわけでもなく、身も心も落ち着かず、ずっとそわそわしています。

ですが、これから計画停電(輪番停電)が実地されると聞き、ほんの少しだけ役に立てるかもと思ってブログを更新しにきました。
こんな非常時に私のブログを読んでくださる方がいらっしゃるかどうかわからないのですが、たったお一人だけでも、どなたかのお役に立てれば…。

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▼停電について

● 冷蔵庫と冷凍庫
以下、詳しくはこちらに書いていますが、その抜粋です。
避難生活で役立ったこと

停電が始まるまでに、冷凍庫に、できる限りたくさんの氷を作る。

私はペットボトルに水を八分目詰めたもの(※ペットボトルの容量いっぱいに水を入れてしまうと、凍らせてる最中に破裂することがあります)を、隙間無くぎゅうぎゅうに詰めて凍らせました。
冷凍庫をなるべく開けなければ、その氷は真夏の暑さの中を4日間がんばってくれたのは以前ブログ記事に書いたとおりです(※冷凍庫の大きさはわかりませんが、我が家の冷蔵庫は総容量500リットルのものでした。どのくらいの時間大丈夫なのかは冷凍庫の大きさに拠って変わると思いますが、ご参考までに・・・)。
冷蔵庫と違って、冷凍庫は「目いっぱいものが入っている」方が保冷性が高まります。
日本は今はまだ寒いそうなので、数時間の停電なら、冷凍庫は十分乗り切ってくれると思います。

それから万が一長時間の停電が始まったときに備えて、冷蔵庫も冷凍庫も中に何が入っているかのメモを書いて、外側に貼っておくと便利です(空ける回数を減らせます)。

なお、我が家の停電時は、冷凍庫部分は大活躍だったのですが、真夏だったこともあって冷蔵庫の部分は停電2日目でほとんど用を成さなくなりました。
2日以上の停電が続いたときは、腐りやすいものは冷蔵庫の中身も冷凍庫に移動することをお勧めします。

● 停電が始まったら、コンセントはできる限り全部抜いておく
日本の家電は優秀なのできっと大丈夫だとは思うのですが、オーストラリアの家電は弱く、停電が終了したとたんに通電に拠って冷蔵庫が壊れてしまったことはブログにも書いたとおりです。
停電が始まったら、復旧するまで電気器具のコンセントは念のため抜いておいたほうがいいです。

● 照明の確保
以前「廃油のオイルランプ」の作り方を書きましたが、あれは余震が続く今のような場合には倒れると火事になる恐れがあり大変危険なので、屋外以外では使わないでください。
その代わり、といっては何ですが、役に立つリンクをネットのお師匠様であるADEAMさまに教えていただいたので張っておきます。
ADEAMさま、ありがとうございますm(__)m

停電時のまとめ

この中に、いっぱい役に立ちそうなリンクがあるのですが、その中でもコレ!と思ったのが以下です。

☆ 【拡散希望】PSP、iPhone、Androidプラス、コンビニ袋で簡易ランタンに #jishin
PSPを持っている人へ!壁紙のテーマを白に変更してコンビニ袋に入れると簡易ランタンになります!手首に下げられて広範囲を照らせるので懐中電灯ない人は試して見て下さい!
IPhoneやAndroidなど、表示面の広い携帯端末を半透明のビニール袋に入れることで光が拡散します。

☆ 急な停電にもあわてない、ツナ缶をオイルランプにするハック

用意するもの;ツナの缶詰(オイル漬けのもの)、釘、金づち、木綿の芯(わたしはタコ糸を使いました)

先ほど実際に作ってみました。
ツナ缶で明かり
超カンタンです。
ツナ缶に釘で穴を開けて、縁った木綿の芯を差し込むだけです。
材料さえあれば、1分で用意できます(芯にツナ缶のオイルが浸透するまで、30分くらい待ってくださいとのことです。私は最初、5分で火をつけて失敗しました・・・)。
油が浸透していれば、煙もそれほど出ません。
「ツナくさい」ということもありません(ほのかには香ります)。
これなら安定性もいいので、余震のときに倒れて火事になる心配も低そうです(ただし、もちろん周りに燃えるものが無いところで使ってくださいね)。
中のツナは、もちろん食べることができるそうです!

なお、細い芯を使うと長持ちする小さな光が、太い芯を使うと明るい大きな光のが作れます。

以下、作り方の動画です。

● 料理
以下は、停電していない地域でも電気やエネルギーを節約するのに役に立ちそうかな?と思って書いておきます。

☆ 圧力鍋をお持ちなら、それを目いっぱい使うことでカセットコンロのガスを節約できますが、お持ちでない場合、新聞紙や毛布、発泡スチロールを用意して保温することでエネルギーを節約しつつおいしい料理ができます。
やり方は、

1. なるべく厚いなべを用意。
2. 材料を入れて、ふたをして沸騰したら5分くらい煮る(切った材料の大きさに拠って時間は変える。基本的には、入れた材料が100度に温まればOK)
3. それを新聞紙や毛布、発泡スチロールでできるだけぐるぐる巻きに頑丈に保温して、半日くらい置く

いわゆる「スロークック」です。
野菜スープとか煮物、おかゆとかも出来ます。
火を使う時間も短いので、余震が続く中でもちょっと安心して料理できるんじゃないかと思います。

☆ 保温瓶(魔法瓶)をお持ちなら、豆も煮れます(これは以前赤星たみこさんのページで拝見して、以来真似させていただいている方法です)。

1. お湯を沸かして、熱湯を保温瓶に注ぐ。(※保温瓶の内部を暖めておくため)
2. いったんそのお湯を出して、それをもう一度沸騰させる。
3. 保温瓶に、豆を入れる。(あらかじめ水につけてふやかしたりしなくても、ざっと洗って水を切ったものをそのまま入れてOKです)。
4. 保温瓶の口いっぱいぎりぎりまで熱湯を注ぐ。
5. ふたをした保温瓶を横倒しにして、そのまま半日ほど放置。

豆の適量の分量はきっと保温瓶の大きさによって変わると思うのですが、我が家の1.5リットルの小さなポットの場合、大豆みたいな硬い豆でも一度にカップ1杯くらいはラクラクやわらかくなります。

なお、押してお湯を出すタイプの保温ポットは、中に管がありそこに詰まることもあるそうなので注意してください。

元ネタはこちらです。
赤星流 エゴロジストな暮らし

● トイレの水
突然トイレの話になりますが、先述の、ADEAMさんに教えていただいたリンク。
断水・給水制限・停電時のトイレ使用について

ウォシュレットをお使いの方必見です。

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▼津波警報が発令されたときについて

もう、いまさら私が書くことでもないでしょうけれどもとにかくすぐ逃げてください。
津波警報なんてのも確認せずに、「海辺で強い揺れを感じたら、すぐ高台に逃げる」方がいいです。

母は海辺から500メートルと離れていない地域に住んでおり、「10メートル以上の大津波が来るかも」などという警報が出たので、今回本当に心配でした。
でもなんと、私がしつこくしつこく言ったので母はすぐ避難しましたが、母の周りは避難しなかった人の方が圧倒的に多かったそうなんです。
町が丸ごと行方不明となってしまったという想像を絶するニュースが流れていますが、運よく大津波が来なかっただけで、母の住む町も同じ状態になっていた可能性もあるんです。

以前テレビで、「津波のとき、みんなを避難させる方法」というのをやっていました。
それは、「今すぐ逃げてください!」と呼びかけながら、呼びかける本人がすぐに避難する。というものでした。
町内会長さんとか、村長さんとか、市長さんとか、上の立場の人がやるとなおさら良いそうです。
「あの人が逃げるなら、自分もすぐ逃げなくちゃ!」
という心理が働くんだそうです。

これ、うろ覚えなので元ネタを検索してみましたが探し出せませんでした…
数年前にやっていた、北野たけしがコメンテーターの番組です(アンビリーバボーだったんじゃないかと思うのですが、確信持てずです)。
どこかの町の町長さんが実際にこれをやり、津波警報発令時に町民を見事避難場所に誘導した話でした。

母も同じ番組を見ていて、今回避難する道すがら、みんなに声を掛けたんだそうです。
その結果、母のご近所さんだけは、みんな一緒に避難所に行ったと申しておりました。
集団心理の操作がうまくいったというわけです。

・・・ところが、まだ避難指示は解除になっていないのに、夜中に母は帰ってきてしまいました。
避難所が寒すぎて年寄りには耐えられなかったのと、市のサイレンが鳴り止んだので、「もう良いだろう」と誰かが言い出し、いっせいに戻ったみたいなんです(ここでも集団心理が働いてしまったんですね)。
今回初めて知りましたが、避難指示とか避難勧告はあっても「避難命令」というのは無いらしく、拘束力も無いそうなんです。
とんでもないことだと思いました。

結果的には、母の住む地域には、大津波はきませんでした。
でも、ほんの小さなうねりが来ただけなのに、港にあった漁船はみんな横倒しになったそうです。
水の威力は、本当に恐ろしいんです。
と、いうことも、漁師町だからみんな知っているはずなのに、この失態はどうしたことでしょう?

どうか皆さん、命は大事にしてください!!
一瞬の判断が、生死を分けます。
命さえ無事なら、後のことはなんとでもなりますから・・・。

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▼最後に、

みなさん、笑顔でいましょう!!!

まったく笑える状況でないのはわかってます。
でも、あえて笑いましょう!!
おかしくなくても声を出して笑うと、脳みその奥底は自分がわざとやっていることに気づかず、「誰か笑ってるな、楽しそうだなっ!」って認識するんだそうです。
そうすると、だんだんイヤな気持ちが消えていくんですって。

オーストラリアの人は、つらいときこそ笑顔を忘れない人が多いです。
つらい状況でも、笑顔の種を作ったり、探したりしようとします。
日本人の私としては馴染みにくいと感じることもありますが、これは本当に大切なことなんです。
「不謹慎」なんかじゃありません。

地震発生以来ずっとネット経由で日本のテレビを見ていて、悲惨な状況ばかりなので、私はだんだんと釣られて欝っぽくなってきました。
これは大変、と、今日は敢えてテレビを見るのをやめました。
真っ只中にいる方は、もっとそういう状況に陥っているんじゃないかと心配です。
テレビもどこか一社くらいは、悲惨な状況を煽るだけでなく、必要な情報のみを流してくれないかなぁと思います。
ラジオは聞けていませんが、ラジオはちゃんと必要な情報を流してくれているんでしょうか?

ブリスベンの洪水時は、ラジオの情報が、本当にとても役に立ちました。
状況の悲惨さを知ったのは、洪水の後でした。
でも、真っ最中には、「悲惨な状況の詳細」なんてそれほど必要な情報じゃないと思うんです。
危険な箇所、助けが必要な箇所だけ知らせてくれたら、それで十分です。

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これからしばらく、ブログの定期更新は休止します(何かもし役に立てていただけそうなリンクや情報を聞いた場合は、このページに追加していきます)。
どうか皆さん、ご無事でいてください。
日本は大丈夫、と信じています。

停電時の対策など” への19件のフィードバック

  1. Roo

    KYOさんのブログでペツトボトルの
    氷の件を読んでいたのですぐに準備が
    できました(^-^)
    3時間程度では溶けません!
    有難うございます。

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