Pray for Japan(日本のために祈りを)

本日は、娘の通う小学校で、日本のための寄付を募るファンドレイジングが開催されています。

地震が起こって以来、日本の報道番組ばかり見て毎日心をフラフラさせていた私のせいで娘が不安定になってしまったのを見て、これじゃあいかん、何か行動を起こさねば!
と、思い、娘と二人で何ができるか?を考え、とりあえず今すぐにでもできることを…と、ケーキやクッキーを焼いて、生徒や先生に買ってもらうことにしました。
「小さなお菓子を買ってもらうことで寄付を募る」というのは、オーストラリアではよくある方法なんです。

早速校長先生にお伺いを立てに行ったところ、【私と娘で】ではなく、娘のクラスのプロジェクトにしようと言ってくださいました。
娘のクラスでは、授業の一環として、今日本で何が起こっているかを学習しました。

そして本日、娘のクラスの子どもたちが中心となって、全校生徒に寄付を呼びかけるファンドレイジングが開かれています。
最初に【私と娘とでやります!】と宣言した以上は私も販売の手伝いにいかねば…と思っていましたが、「これはクラスのプロジェクトだから来なくていいよ(^_-)-☆」と担任には言われてしまいました。
でも、やっぱり心配なのでさっきどんな感じか覗いてきました。

ファンドレイジング
娘の学校では、児童の安全の確保とプライバシーの観点から、学校での写真を撮って個人のサイトには載せてはいけないことになっています。
でも担任の先生が、「顔が判別できない状態ならOK」と許可をくださいましたので載せます。

小さなお店は大盛況で、たくさんの保護者が協力してくださり、たくさんのお菓子が集まったので、本当は「午前中の休み時間だけ」に開催される予定でしたが、午後の休み時間にも開くそうです(オーストラリアの学校には、「お弁当の時間」と「おやつの時間」があるんです)。

ですが、今回ひとつだけガッカリしたのは、「本日一番の売れ筋」の品物を見たときでした・・・
ファンドレイジングでの一番の売れ筋
市販のビスケットに、アイシングで模様を描いた【だけ】

これは娘の担任の先生作だそうで、「制作費わずか10分!材料費もほとんどなし!」とのことです。
・・・私、オーストラリアの子どものココロをつかむべくどんなクッキーを作ったらいいか今日まで私なりにかなりの努力と苦労(笑)を重ねてきたのに、ヤラれました・・・orz
こんな短時間の製作品でも私が時間をかけて焼いたクッキーと同じ値段で、飛ぶように売れていました。
オージー・キッズのココロをゲットするには、こんなんでいいのかぁ。
トホホ。

ちなみに私、最初は日本のレシピでクッキーを作ったのですが、何度砂糖を増量しても娘の友達に「甘くない」と言われてしまい、ちょっと思いついてアンザック・ビスケット(オーストラリアとニュージーランドの名物クッキー)の作り方を検索してみたら「小麦粉・砂糖それぞれ1カップ」なんて書かれていて、
「小麦粉と砂糖同量かよ!Σ( ̄□ ̄;)」
とのけぞってしまいました。

・・・でも、私、間違っていたんです。
「小麦粉・砂糖それぞれ1カップ」ってことは、砂糖の方が比重が重いので、【小麦粉より砂糖の量が圧倒的に多い】んですよ。
ヒー!(T_T)

みんなが協力してくれたことで、私だけでなく、娘の心も救われました。
と、いうか、私が落ち込んでいる場合じゃないぞ!ということに改めて気づかされました。
ありがとうございます!

なお、ブリスベンでは現在、あっちでもこっちでも自発的に日本を救うためのチャリティの催しが開催されていますよ。
本当に頼もしいことです!

ところで、今回のブログタイトルの【Pray for Japan】ですが、先生作成の「クッキーのアイシング乗せ」に書かれていた言葉です(残念ながら、写真を撮ったときには目立つ文字の部分から売れてしまっていて、文字全部が揃っていたところを撮れませんでしたが)。

実は、今回学校に最初に「寄付金を集めさせてくれ」とお願いしに行ったときに、学校の受付で「地震の寄付金のことで…」と切り出したところ
「あ、ニュージーランドの?」
と言われたんです。
私はそのとき、精神状態が尋常でなかったせいもあって、ものすごく動揺してしまって
「なんで日本人の私がニュージーランドへの寄付をお願いしにくるの!日本の状況を知らないのッ?!」
と怒りに近い気持ちを抱いてしまいました。

ところが、後からわかったんですが、相手は私が日本人だからこそ、ニュージーランドを最初にイメージしてしまったらしいんです。
彼女にとってはニュージーランドはとても身近な国(私の勝手なイメージでは、東京の人が大阪を思うくらいの距離感)で、その国でたくさんの日本人が犠牲となったことを思い浮かべたらしいんですね。
私自身は、ニュージーランド・クライストチャーチでの地震のことは忘れたつもりではなかったのですが、日本での圧倒的な被害状況に押されてしまっていました。

その話をとある日本の方に話したところ、自分もスマトラ島沖地震の時には、気の毒には思っていたけど他人事だったかもしれない¨といわれてさらにハッとしました。
インドネシアはオーストラリアの隣国なので、スマトラ島沖地震の際には、連日大きな報道が成されていました。
にも関わらず、私も、大きな寄付を行ったとか、親身になって何かを考えたとかなどの行動を起こしてはいませんでした。
スマトラ島沖地震は、死者22万人以上の大被害だったにも関わらず、です。
今更ながら、なんという情け知らずだったのだろうと申し訳ない気持ちでいっぱいです。

つい先日もミャンマーの、タイとラオスの国境に近い町でも強い地震があって、3月26日時点の報道では、75人の死亡が確認され、行方不明者も多く、まだ救助活動が続けられているとのことです。
もう、どこを向いて誰を助けたらいいのか、そもそもどうやったら助けられるのか、わからずにクラクラしてきます。

私には今は祈ることしかできないけれど、祈るほかにも、自分にはいったい何ができるのか…を常に考え続けていきたいと思います。

Pray for Japan(日本のために祈りを)” への27件のフィードバック

  1. ハナ★バナナ

    KYOさん、金曜日は遠いところからわざわざお越しくださって、本当にありがとうございましした。
    お会いできて、嬉しかったです。5年越し?6年越し?の念願がかないました!

    初めてのイベントで、至らない点がたくさんありました。
    うちのキャプテンは「次回」を見据えていますので、
    その時には、今回勉強したことを踏まえて、もうちょっとうまくいくように工夫します!!

    • KYO 投稿作成者

      ▼ハナ★バナナさん、

      その節は、本当にお世話になりました~
      ハナ★バナナさんのハグ、嬉しかったですよ~~~!

      「次回」、私も参加側に回れるといいな…と思ってます。
      そうそう、イベントにお店を出されていた方の件で、ハナ★バナナさんに質問したいことがあったんですよ~
      後でメールしますね!

    • KYO 投稿作成者

      ▼まあママさん、

      今回はいろいろありがとうございました!
      当日もお越しくださり、本当にありがとうございました!!
      これを機に、こちらこそどうぞよろしくお願いいたしますm(__)m

  2. tomo

    私の住むこんな田舎町でもペットボトルの水が無い状態です。
    電池も然り。缶詰の棚も空間があり・・・。
    不可思議なチェーンメールもあちこちから来る始末。
    不安は人の判断力を低下させますね。
    知らなくてはならないことを知らされないことが一番の不安の原因じゃないかと思います。見通しが立てられない上、不信感も募りますよね。
    私がいらいらしても何の解決にもならないので、できることから、小さなことからやっています。
    こちらでは住宅の無い方々を受け入れる準備が進行しています。
    住み慣れた土地を離れるのは本当に不安なことだろうと思います。私の所属しているグループは普段は海外からいらした方々のサポートをしているのですが、そのノウハウを活かして、避難してこられる方々をサポートできるのではと思っています。
    ある国の方が「いつも日本は助けてくれたじゃない!今は日本が助けてもらっていいんだよ。」というメッセージをくれました。うれしかったです。
    涙腺やられっぱなしです。

    • KYO 投稿作成者

      ▼tomoさん、

      ペットボトルの水などを始めとする物品は、少しは回復されましたか?
      でも、買い占めてしまう方の気持ちも私はよくわかる気がします。
      本当に、不安は人の判断力を低下させます。
      こういうときこそ、政府にはもっとがんばって欲しいなぁ、そのための政治なのになぁ…と思ってしまいます。

      頼りない政府に比べて、tomoさんのような方々のパワーは頼もしいですね!
      日本はすごいなぁ、と、いろんな場面で感じています。

  3. ショー

    娘の通っている学校の日本人のかたたちにチャリティーの情報を転送しました。わたしもいけるかな?娘の通っている学校では、来週の金曜日4月8日にファンドレイジングを行います。

    • KYO 投稿作成者

      ▼ショーさん、

      お嬢様方ともどもお目にかかれて、嬉しかったです!
      のみならず、たくさんのお買い上げをありがとうございました~
      これを機会に、今後ともどうぞよろしくお願いいたします!

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