スクール・リーダーになりたい

ブリスベンで生まれた娘は、あっという間に大きくなって、来年からついに小学校最終学年となります。

ブリスベンのあるクイーンズランド州の小学校は、7年生が小学校の最終学年です。
日本だと現在小学校5年生の娘ですが、日本よりも学年が一年早く始まるブリスベンでは、来年始めから7年生となります。

さて、

先日娘の通う小学校では、来年度のスクールリーダーの募集がありました。
「スクール・リーダー」というのは、日本でいう児童会とか生徒会みたいなものの役員です。

ほかの学校がどういう風に決めているかは知らないのですが、娘の通う学校では、

1.スクールリーダーになりたい人は、その意気込みを書いた志願書を学校に提出する

2.その志願書を元に、先生が15人を選ぶ

3.選ばれた15人は先生と面接を行い、その中から、先生に拠って10人のスクールリーダーが決められる

4.その10人の中から、児童の投票に拠ってスクール・キャプテン(児童会長とか生徒会長みたいなもの)を決める

・・・という流れだそうです。
つまり、児童の投票に拠る選挙に出た段階ではすでに、スクール・リーダー(生徒会役員)になることは決定しています。
児童の自主性に任せているようでいて、実は先生のフィルターがむちゃくちゃたくさん入っているシステムですね(笑)。

どうしてこんなシステムなのか?は、なんとなく想像がつきます。
娘の通う小学校では、児童からの信頼が厚くて人気がある子どもは、必ずしも大人からみた「いい子」じゃありません。
どっちかっていうとむしろ「悪ガキ」に属する子が多いような気がします。

毎年スクールリーダーには多くの子どもが成りたがり、猫も杓子も!という感じで志願書が集まります。
目立とう精神が旺盛な、いわゆる「悪ガキ」も例外じゃありません。
そんな中から、児童に任せてスクールリーダーを決めるとなると、先生のコントロールが効かなくなりそうです・・・

で、

私の娘もご多分に漏れず

「スクールリーダーに応募する!」

と言い出しました。
立候補するだけなら誰にでも権利は認められているのでやってみたら?と応援したんです。

ところが、

学校からもらって来た「志願者への注意と志願書の書き方」は、えらく難解なものでした・・・

ブリスベン生まれ育ちの娘ではありますが、友達とコミュニケーションを取る英語力はあるものの、語学としての「英語」は苦手なんです(T_T)

娘は辞書片手に頑張りましたが、途中で力尽きてしまいました。
オットが出張で家にいなかったので私が見てあげようとしましたが、概要しかわかりません(T-T)
要するに、どうしてスクールリーダーになりたいのか?スクールリーダーになったら学校にどう貢献できるのか?何をしたいと思うか?をまとめて書けばいいんだと思うんですが・・

でも、私の適当な説明には、娘は納得しませんでした。
そこで今年高校を卒業する息子に助けを求めたところ、現在高校卒業の最終試験(←がけっぷち!)に向けて珍しく勉強中のヤツは勉強を中断させられてえらくご機嫌ナナメで

「こんなのが読めないんじゃスクールリーダーなんて立候補してもだめなんじゃなーい」

と言い放ちました・・・

兄を自分と同等視してライバルだと思っている娘はそのコトバを聞いてぶち切れ、

「もうスクールリーダーなんてならない!(←応募したってなれるかどうかわからないんですが^^;)」

と怒って号泣し、学校からもらって来たお知らせもくしゃくしゃに丸めて捨ててしまいました(T_T)とほほー。

と、いうわけで、娘はもう、応募はしないものと思っていたんですが・・・、

涙の週末が明けて昨日学校から帰ってきたら、

「やっぱり応募する!」

とやる気満々でした。
どうも周りがお知らせなんて読みもせずに気楽に応募していることに気づき、そこまで真剣に考えなくてもいいんだと思い直したみたいです。(笑)

でも、娘は昨夜10時半までかかって、悩みに悩んで真剣に志願書を書いていました・・・

テーブルの上にあった草稿(笑
カレンダーの裏に下書きを書き、それをPCで打ち直してプリントアウトして、今日学校に持って行きました。
ちなみに本日が応募締め切りです。

娘が書いた志願書は、
「自分は家で日本語を話しているため英語が苦手だけれども、だからこそ英語がわからない人の気持ちがわかる。そういう人を手助けしたい。だから立候補します」
という内容でした。
スクールリーダーになったら学校のために何をしたいか?については、
「雨が降ると外での食事ができない。だから休憩場所に屋根をつけたいです」
と書いていました・・・・キミ、自分で工事するんかい!(笑)

でも、英語が苦手なりに、ものすごく頑張りました。
この志願書が先生のおめがねにかなうかどうかは果てしなく「?」ですが、自分に何ができるのか?を考えて文章にしたことは、きっとこれからの娘のプラスになると思います。

で。

娘は今朝、
「もしもスクール・キャプテンに選ばれたらどうしよう~」
と新たな悩みを吐露していました。
スクールリーダーにはなりたいけれど、スクールキャプテンにはなりたくないんだそうです。
・・・って、いったいキミはどうしてそんなにポジティブなのか?(笑)

でも、その超プラス思考も、娘の大きな取り得のひとつです!(^^)!

追伸・・・
コメント欄が表示されなくなっちゃいました(><) 復旧まで少々お待ちください・・・・ 追伸の追伸・・・
とりあえず設定を元に戻してみましたがちゃんと表示されてるかナァ。
わからないのに適当にいじっているので不具合がでちゃってごめんなさい~(T_T)

スクール・リーダーになりたい” への18件のフィードバック

  1. KYO

    ▼ハナ★バナナさん、

    わー、ハナ★バナナさんの娘さんの学校では、ちゃんと選挙をやるんですね!
    私の娘は・・・ぜんぜん優等生じゃないので、多分ダメなんじゃないかと思います^^;
    先生が選ぶタイプって、なんか毎年決まってるんですよね・・・男子でも女子でも、物静かな優等生がスクールリーダーに選ばれてます。

    そうそう、余談ですがここ数年のスクールキャプテンは、ヨーロッパ系オーストラリア人が全然選ばれてないんです。
    なんだかオーストラリアの未来図を見ているような気分です・・・

  2. ハナ★バナナ

    かわいいなあ、娘ちゃん!!
    自分で頑張って書いたんだ!えらい、えらい!!

    うちの娘が通っている学校でも、先週の朝礼の時に立候補の生徒たちが紹介されました。今週と来週で演説して回って、end of year concertの時に選ばれた人がわかることになっています。娘ちゃん、みんな、がんばれ~~~

  3. KYO

    ▼かえごんちゃん、

    私は自分が超ネガティブなので、子どもたちの超ポジティブさには時々不安を覚えることも・・・(笑)
    なんか根拠の無い自信を持ってることが多いんだよねぇ。
    オーストラリアの教育の賜物かな?
    でも子どもの時には必要なものなのかもしれないよね・・・

  4. KYO 投稿作成者

    ▼ショーさん、

    わー!ショーさん、会長さん体験者なんですか?!
    私の通っていた小学校は、児童会ありませんでした(残念!)でもあったとしても、私は立候補してなかったかも・・・。

  5. ショー

    わたしも小学生のとき会長に立候補しましたよ(笑) 演説も夜中までかかって作りました。役員になれるといいですね。自信がもてるから。

  6. KYO 投稿作成者

    ▼おやびんさん、

    私の中のおやびんさんのイメージは、今でも「自己主張」する感じじゃないですね~
    協調性がたくさんあって、みんなをウマく纏め上げるイメージですよ(^^)

    私は小さいときは、娘にはかなわないもののかなりポジティブだったんですよ。
    でも娘くらいの年齢の頃から、いろいろあってネガティブ思考に変わって行きました・・・
    今でもかなりネガティブです。
    だから娘を見習いたいなぁーと思っていますが、なかなか難しいですー。

  7. おやびん

    娘さん、すごいですね~~~
    一度あきらめたのに辞書片手にがんばったんですね!
    選ばれるといいですね

    ポジティブはいい事ですよ♪

    私は小学校時代には・・・引っ越しが多く、4校も転校して
    あたりさわりなく周りと付き合っていたんです
    なので、協調性はあるが自己主張に欠けると
    いつも通信簿に書かれていました(笑)
    今では考えられませんがf^^;
    みんなをまとめ始めたのは高校時代からなんですよね

    息子さんの冷静な意見も納得しちゃいました(笑)

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