Spinifex Circuit

ブリスベンからダーウィンまでの旅の話の続きです。
スピニフェクス・サーキット
ラーク採石場保護公園(Lark Quarry Conservation Park)の施設で恐竜の足跡の化石を見たあと、その隣にあるスピニフェクス・サーキットという名の遊歩道へ向かいました。

ここは普段はカラカラに乾いた地ですが、雨が降るときにはガンガン降って雨によって地面が削られてできた地形だそうです。
スピニフェクス・サーキットの遊歩道は一周30分ほどで周れるようになっており、アウトバック(オーストラリア内陸部)の気分が味わえます。

下の写真に見覚えはありますでしょうか?
スピニフェクス・サーキット
実は、新ブログを立ち上げたときにタイトルのバックで使っていたものです!(^^)!
行ったのが9月なのでオーストラリアでは「春の空」なんですが、日本の秋を思わせるような雲が流れていましたよ。

では、スピニフェクス・サーキットの眺めを動画でお楽しみください。

さて、

遊歩道を歩いていると、時々こんな杭が立っていました。
なにこれ?
「ピカチュー注意」?
ピカチューですよね?

ほかにも、こんなのとか、
なにこれ?

こんなのとか、
なにこれ?

いろいろ立っていましたが説明文は何も無く、頭の中は「???」でした。

そうこうしているうちに、娘が挙動不審に陥りました。
それまで元気に先頭を歩いていたのが、急に涙を浮かべてキョドっているのでどうしたのかと問い詰めると、

この草に触って、小さなとげが指に刺さったのだとか・・・
あまり痛そうな葉には見えないのですが・・・
そしてそのとげがどうしても抜けないのだとか・・・・・・(T_T)

管理された遊歩道なので危険な草花は生えていないと思うのですが、オーストラリアには、危険そうには見えないのにものすごく危険なギンピー・ギンピー(Gympie Gympie)と呼ばれる草などの例もあります。
毒のある草だったらどうしようと思いながら、とにかく車に帰ることにしました。

で、

出口付近に近づいたところでこんな看板が・・・
案内板です。

実は、私たちが「出口」と思っていたのは「入り口」で、私たちは遊歩道を「出口」から入って逆に歩いてきたのでした。
まぁ逆走でも問題ないか、と思ったら、

案内板の横にありました
看板の隣には、こんな案内書が・・・

A4サイズの印刷した紙がパウチに挟まっていて、遊歩道を歩きながら持ち歩いて説明が読めるようになっています。
歩き終わったら案内は元に返して、みんなで使う仕組みです。

・・・そうです、あの杭のイラストは、この案内書と組み合わせて使うものだったのです(T_T)
案内を見てみると、見逃した杭もいくつかあることがわかりました。
でも、いまさらもう一度30分歩く気にもなれません。

そしてこの案内書にはこんな記述が・・・
ををっ、これは・・・!
イタタッ!細くて尖った針を持つスピニフェクス(※植物の種類の名前)に気をつけて

案内書に拠ると、この植物は野生動物の貴重な食料であり、灼熱の日中は木陰だそうです。
毒性はもちろんありません(よかった)!
でも、先に案内書に気づいていれば、とげが刺さることもなかったのに・・・(T_T)
むやみに知らない植物に触っちゃいけないということが娘の身に染みたことを祈ります。

ちなみにこのマークは「ワラルー出没地」だそうです。
ピカチューじゃなかったんですね。
ワラルーというのはカンガルーの一種です。
日本ではカンガルーのみよく知られていますが、実はカンガルーは、大まかに言って小型の順に「ワラビー」「ワラルー」「カンガルー」という使い分けがされています。

ついでに下記のマークは「鉄のように硬い石」、
石と言われれば石に見えないことも・・・

そしてこれは「アリ塚」だそうです。
アリ塚と言われればアリ塚に見えないことも・・・
「アリ塚」って、英語では「termite mound(シロアリの盛り土)」って言うんですって!
アリはアリでもシロアリなんですねぇ!

出口を出たところには、ぽつんと一軒民家がありました。
ぽつんと一軒だけ。
ここには、恐竜の足跡の化石を保護する施設をガイドしてくれる管理人さんとその奥様が住んでいます。
ガイドのおじいさんは仕事を引退後、住居と食費のみを政府から支給されるボランティアとしてここに住んでいるんだそうです。
(・・・で、「当て逃げされてガッカリしてからニッコリするまでの話」に戻るのでした・・・・・・)。

とげが指に刺さったままでご機嫌ナナメの娘以外は、楽しい気持ちでラーク採石場保護公園をあとにしました。

・・・続く!

Spinifex Circuit” への12件のフィードバック

  1. バラカ

    こんにちは。
    逆でもあまりかわらない風景のような気がしますが、とげをさして、涙目で歩かなくてもすんだのかなと思うと
    、やっぱり道順に沿っていた方がいいのかなと感じる記事でした。
    カンガルーにもいろいろ種類があるって知らなかったです。
    (カンガルーの種類と言うのではないのでしょうけど)

    鉄のように固い石という標識は、説明抜きで見ただけではまったくわからないですね。
    アリ塚の標識もあるということは、立ち寄ったら危険なのかな??

  2. KYO

    ▼Rooさん、

    「ワラビー」は日本でも意外と使われている名称みたいですが、私、「ワラルー」はオーストラリアに引っ越してくるまで知りませんでしたー。
    「小さいからこれはワラビー」「大きいからこれはカンガルー」という区分けは初心者の私でもなんとなくできますが、「その中間の大きさはワラルー」というのが未だに何だかよくわかりません・・・
    ワラビーとワラルーが一緒にいればどっちがどっちかわかりますが、一匹だけ見たときには、区別がつかないんです(笑)

  3. KYO

    ▼づみさん、

    本当に、毒のある植物でなくてよかったです(T_T)

    写真が表示されないと聞いて慌ててチェックしました。
    altタグの中身を書き忘れて、全部空白(alt=””)にしていたからでした・・・申し訳ありません~
    づみさんにご指摘いただかなかったら永遠に気づいていませんでした。ご指摘ありがとうございました!!
    また何かおかしなことがあったら教えてくださいm(__)mよろしくお願いいたします!
    K

  4. KYO

    ▼ショーさん、

    多分「こっちが入り口!」って看板はなかった気がします・・・
    入り口から周って案内板を発見するか、出口から入って歩き終わった頃に案内板を発見してがっかりするかは1/2の確率ってことですね(T_T)

  5. たいゆう

    ムスメちゃん、無事に棘が抜けてご機嫌は直ったでしょうか??

    次男も手に棘が刺さったから抜いてくれ~~と訴えます。先日は主人が次男を連れてきたことに驚きました。我
    が家の主人は棘も抜けないということが判明しました・・・・・ダサッ。

  6. KYO

    ▼おやびんさん、

    あはは、ピカチューに見えますよねぇ?ワラルーと言われても、そうは見えませんでした・・・

    自然の力って本当にすごいですよね。
    オーストラリアは「降るときはガンガン降るけど降らないときは全く降らない」という場所が多くて、実はブリスベンもそうなんです。
    異常気象なんだかもともとの気象なんだか、私にはよくわからないことが多いです。

  7. づみ

    毒のある植物でなくてよかったですね

    トゲって小さいのに痛いし気になるんですよね

    携帯から画像が見れなくなってしまいました
    写真て貼ってありますよね?

  8. Roo

    お嬢さんの指、大した事なくて良かったですね。

    それにしても、カンガルーってそんな感じで種類分け
    されてるんですね~。
    知らなかったぁ。

    常々、ここから車で行けるところにある動物園は沢山
    ワラビーがいて(そこにはコアラも居ます(^0^)
    これってカンガルーとどう違うの???と疑問に思って
    たとこでした。
    ひとつ賢くなりました?

  9. おやびん

    娘さん、トゲがささっちゃってかわいそうでしたねf^^;
    ピカチュー注意?に笑ってしまいました♪

    カンガルーには種類があるんですね
    ワラルーという言葉は初めて聞きました

    雨によって地面が削られて出来た地形ってすごいですね~
    自然の力ってすごいなぁ~と改めて思います

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