どんどんと遠い記憶のかなたに追いやられていくので、忘れないうちに書きます。
誰に役に立つのかよくわからないメモ(笑)です。
1. ブリスベンでは、都市ガスを引くには恐ろしく料金がかかる。
すでにガス線が引いてある場合を除き、ガスを導入したいときにはボトル式のLPガス(いわゆるプロパンガス)が吉。
2. IKEAの商品は未開封であれば購入後3ヶ月以内はいつでも返品できる。
と、いうことになってはいるが、【IKEAと共同開発した他メーカー作の商品】は、いかなる理由があっても返品不可。・・・orz
3. オーストラリアのIKEAで販売しているガスのクックトップの場合、【天然ガス(Natural gas・いわゆる都市ガス)用】と【ボトル式ガス(LPG・いわゆるプロパンガス)用】の区別が無い(@_@)(※2011年8月現在。もしIKEAでお買いになられる場合は事前にチェックしてくださいねー)。
以下、長くなるのでスクロールに入れます。
オーストラリアのIKEA経由でキッチンを作ろうとしているどなたかの参考になれば。
1. ブリスベンでは、都市ガスを引くには恐ろしく料金がかかる。
キッチンを作るなら、どうしてもガスを引きたい!と思っていました。
ブリスベンにも一部の地域で都市ガスが通っていますが、それはかなりマイナーです。
ところが今回、ひょんなことから私の住むストリートには都市ガスが通っていることを知り、大喜びしましたがぬか喜びでしたorz
と、いうのは、ガス管が通っているのは私たちの家がある側ではなく反対側であるため、ガス管を家の敷地内に引き込む工事料金だけでも4800ドルかかる(そこからさらに家の中にガス管を引き込む作業は別料金)んだそうです・・・
4800ドル払って都市ガスにしても、いったいどれくらいの時間をかけたらそのモトが取れるのよ?!という感じです。
即却下です(T_T)
それに対してLPガスの工事費見積もりは700ドル足らずでした。
即効LPガスに決めましたよ~。
2. 【IKEAと共同開発した他メーカー作の商品】は、いかなる理由があっても返品不可
契約書をよく読んでなかった私たちが悪いのですが、これには『やられた~』という気持ちでした(;_;)
ガストップと、換気扇が返せなくなってしまいました。
ちなみにもし初期不良で壊れていたとしても返品不可(その場合は開発メーカーに問い合わせ)なんだそうですよ!
事前にコレを知っていたら、IKEAではキャビネットだけ購入にして、電化製品は買っていなかったと思います。
とは言え、キャビネットの大きさにきっちり合わせて作ってある食器洗い機とオーブンには、とっても満足しています。
初期不良品ではなかったからこその感想かもしれないですけど・・・。
3. オーストラリアのIKEAの場合、販売しているガスのクックトップには【都市ガス(Natural gas)用】と【ボトル式ガス(LPG)用】の区別が無い
・・・と、いうわけでガストップと換気扇が返品できなくなってしまったのですが、実は【ガストップ】に関しては、いろいろと紆余曲折がありました。
私は当初都市ガスが我が家に引ける可能性があるということは全く知らなかったので『LPガス用』のガストップをチョイスしていました。
・・・の筈が、実際に買っていたのはLPガス用ではなく『Natural Gas』とでっかく書かれたブツでした。
私はIKEAのキッチンプランナーというソフトを使って自分でデザインをしましたが、時間をかけすぎたためにそのソフトが期限切れとなってしまって実際の購入時には使えず、プリントして持って行った購入リストをもとにIKEAのお兄さんが品物をそろえてくれました。
その際、すでに販売が終了してしまったものがいくつかあって、それらに関してはお兄さんが口頭で私に確認を行った上で適当な代替品に振り分けてくれました。
ガストップも、代替品のひとつでした。
と、なれば、間違えたのはIKEA側です(いや、気づかなかった私のせい、ということになるのかもしれませんがこの際それは無視します)。
本当は、天然ガスが使えるとわかったときに「LPガス用と思って買ったけど天然ガス用だった、買いなおさなくてすむなんてラッキー!」と思っていたこともあったのですがそれはナイショにして、間違えたのはそっちであるのだから返品は出来なくても交換してくれ!とIKEAのカスタマーサポートに電話で交渉しました(※息子が、です。私にはそんな高尚な英語力はありませんorz)。
そしたらば、
「天然ガス用とLPガス用の区別なんて無い。どっちにでも使えるから大丈夫」
などと言うんです。
半信半疑で今度はWhirlpool(オーストラリアのIKEAと共同で商品開発を行っているアメリカの電機メーカー)のオーストラリア国内のサポートセンターに電話をかけ、
「IKEAが、IKEAで売っているお宅のガストップは天然ガス用とLPガス用の区別なんて無いと言ってますが本当ですか」
と質問してみました。
すると、
「んなこたぁ絶対にありません。天然ガス用は、そのままじゃLPガス用には使えません。どうしても使いたければ変換カートリッジが必要です。でも、カートリッジの値段はこちらではわかりません(←!!)。個人でも買えません(←!!!)。欲しければ、ガスの工事人に頼んで注文してもらう以外に方法はありません」
という答えでしたorz
そこでまた折り返しIKEAに電話をかけ、
「さきほどそちらのカスタマーサポートの人に質問したらIKEAで売ってるガストップは『天然ガス用とLPガス用の区別なんて無い。どっちにでも使えるから大丈夫』と言われたけど、Whirlpoolのカスタマーサポートに確認してみたら『そんなこたあ絶対に無い』と言うてましたよ。どうなってるんですか(T_T)?」
と質問しました。
すると、
「あれー、おかしいなぁー。じゃあ箱を開けてみてよー。変換カートリッジ入ってるでしょうー?」
などと言うので、
「箱を開けて、もし入ってなかったら交換も返品も受け付けてもらえなくなるんじゃないの?それに区別が無いならどうして箱の外にでっかく【Natural Gas】って書いてあるのよプンスカ」
と畳み掛けると、
「じゃあ、Whirlpoolにこっちから確認してみるからそのガストップの型番教えて?詳細がわかったら連絡するよー」
と言われました・・・・
で、
結果的には、IKEAの言っていることが本当でした。
【Natural Gas】と書いてあるブツはそのままでは天然ガス用なのだけれども、箱の中にちゃんと変換用カートリッジが入っていてLPガスにも使えるようになっている、というわかりにくい仕様だったのでした。
しかし長い道のりでした・・・
ガス台の話ひとつでも、いろいろと山あり谷ありのキッチン・リフォームであったことがわかっていただけるんではないかと思います(;_;)トホホ。
ところでWhirlpool(ワールプール)ですが、この記事を書くにあたり先ほど検索してみたら
【株式会社インフェルノが企画・制作・販売を行うアダルトゲームブランド】
なんてのがひっかかってきて仰天しました・・・
そういえば、日本にいたときには、Whirlpoolなんて電機メーカーは全然知らなかったなぁ。
さて、
すったもんだの末にガス工事人さんを大工さん経由で紹介していただきました。
その際に、
「腕は確かなんだけど、来るまでに時間がかかるんですよねー」
と伺ったので、まぁここはオーストラリアだし気長に待ちましょうと思い、とりあえずガス以外の工事は一通り終わったから片付けようとオットが言うので、家族総出で丸2日くらいかかって鍋やら食器やらをキッチンに戻しました。
が、
キッチンの片づけが終わるのを見計らったかのように予想外のスピードで見積もりに来てくれて「ガスは翌週工事します!」となってしまい、せっかく片付けた食器類をまた非難させる羽目になりました・・・
我が家のベンチトップ(ワークトップ)は木製のため、ガス台を取り付けるための穴を開けると木屑が飛び散るので工事前に移動させておかないとならなかったんです。
今思い出してもツライです。(T-T)しくしくしく。
・・・・で、
大工さんは日本人なので予定していた日きっちりに穴を開ける工事をしてくださいましたが、ガスの工事人はオージーなので来ると言っていた日には来ませんでしたorz
まぁ、こんなのはオーストラリアでは【お約束】です。(;_;)
電話をかけると、「今日はいけなくなった。来週行くから」ということになりましたが、行けないなら行けないで、なんでそれを電話してこないんだYO!(笑。って、もう笑っちゃいますよあはははは(T-T))
ちなみに紹介してくれた大工さんのところでも以前同じ人に工事を頼み、その時も時間通りには来ず、それどころか電話をかけても通じず連絡が取れなかったそうなのですが、そのときの言い訳は
「ガス漏れで緊急招集された。急いで現場に向かったので携帯を持っていくのを忘れた」
というものだったそうです。
「ガス漏れで緊急招集」とか言われちゃうと、文句は言えないですよね(T-T)
なので我が家にはどんな言い訳をしてくれるのかなぁとちょっと楽しみにwしていましたが、翌週約束した時間にちょっと遅れて到着した工事人さんは、足首にギプスを巻き、松葉杖をついていました(@_@)
その前の週の仕事中に骨折したそうで、
「だから約束した日に工事に来れなかった」
だそうです。
言い訳の理由が私の想像を超えていたのでビックリして思考停止してしまい、「骨折しても電話くらいはかけられるのでは」という素朴な突っ込みすらもそのときは思いつきませんでした~。
その後は「一時間ほどで終わる」と聞いていた工事はなぜか困難を極め(足を骨折していたから?笑)、途中で部品が足りなくなったとかで「30分で戻る」と言い残しどこかに部品を買いにいったまま数時間も間が空いたりして、結局午後いっぱい使って終了しました。
まぁ、その日に終わったのでブリスベンにしては上出来だったと思います(T-T)。
そして日本人大工さんが「腕は確か」と推薦していたとおり、壁にあける穴も最小限で、美しい仕上がりで(ブリスベンにしては)大満足の出来でした!
ただ、工事には大満足でしたが、私がチョイスしたガス台は日本のものをイメージしてしまうと使い勝手悪すぎでした(T-T)
特に弱火が超苦手、『トロ火』なんて夢のまた夢です。
まぁ、ガスを使いたかった理由はトロ火よりも『強火』なので、これでよしとします(/_;)
・・・で。
「請求書は後から送るからね~!(^^)!」
と言い残してガス工事人はニコニコと去っていきましたが、工事が終わってもうすぐ1ヶ月になる現在もまだ届いていません・・・・・・・・^^;
オットは二度催促し、その度に
「今送ろうと思っていたところだった!」
と蕎麦屋の出前みたいな答えが返ってきたそうですが・・・。
「『来るのも工事も遅いのに、請求だけはものすごく早い』というのでは無く、請求すらも遅いというのは何だか好感が持てる」
とオットは申しておりますが、なんだかなぁ~。(笑)
と、言うわけで、換気扇以外のキッチンの工事は無事完了したのでした。
めでたし、めでたし(かな?)
2012年2月追記。
記事中の、【ブリスベン在住の日本人の大工さん】について問い合わせをよくいただくので、ご本人の許可を得て、以下連絡先情報を載せておきます。
後藤工務店 大工 BSA Licence1072141
suesis@hotmail.com(日本語でどうぞ)
Tel: 0427-490-544
↑上の電話番号は、オーストラリア国内のものです(日本からかけても、オーストラリアの国番号を入れないと通じませんので、念のためー)。
ちょっと右側にしたのはどうしてですか?
気になる・・・
▼ショーさん、
右側にしたのは、ガスの左側に作業スペースをなるべく広くとりたかったからです!(^^)!
本当はもっと右側にしたかったんですけど、それ以上は構造上ムリといわれあきらめましたー。
気の長い話・・・・・リモデリングだったんですねー。
我が家もガストップです。IHを薦められましたが電気料金とガス料金を比較してガスを選択しました。お湯もガスです。勿論田舎ですので都市ガスはありませんで、未だにガスボンベ&検針員の方が毎月訪れガスの配達さんも毎月ボンベを入れ替えに来て下さっています。
▼たいゆうさん、
ボンベは頼まなくても自動的に替えてくれるんですかー、いいシステムですね!
こちらは小さなボトルなら自分で取り替えてOKとのことだったので、我が家はそうしました。
料理に使っているだけなので、今のところまだ一回目のボトルも空になっていませんー。
大変だったんですね~。
ご苦労さまでした。
でも、取りあえず、落ち着いて良かったですね(^-^)
請求も遅いなんて、仕事遅くて請求だけは早いよりは
私も好感が持てます(^0^)
▼Rooさん、
先週やっと請求が届きましたー
「今送るところ」というのがウソだったことがわかりました^^;
すっかり忘れていてそのままになっていても別にかまわなかったのに(笑)
最初に長々と ガス の話がでてきたので、? と思ったのですが…
そうか…AUSだと IHじゃない電気(いわゆるラジアントヒーター)があるんですね。
それで納得しました。
でも日本製のIHって選択肢は無かったのですか?
▼虹のパパ黒ヤギさん、
IHももちろんありますが、ぜーんぜん一般的じゃないですね・・・
そして『日本製』というチョイスはもっと一般的じゃありません。(;_:)冷蔵庫ですら、日本のメーカーのものを探すのに苦労しましたから・・・
それから停電がまだまだ多いので、なるべく電気に頼らないものにしたいという気持ちがありましたー
キッチンはやっぱり使い慣れているガスが楽ですー
お久しぶりです。最近facebookにはまってしまって。
内は電気だけでしたが,ある日スパゲティーを茹でていたら「ボンッ」で家中真っ暗。何とか電気のコンロは直りましたが,それ以来カセットコンロを炒め物など強火が欲しい時は愛用しています。
▼AKIさん、
カセットコンロは基本ですよね!(笑)
我が家はかれこれ半年以上カセットコンロメインの生活でした・・・やっと卒業しました(;_:)よかったー
自己責任ってことですよね
日本ならあり得ない話。
たぶん、販売側の責任、つまり説明責任が問われる感じします。
無事ガスもつかえるようになりよかったですね〜。
▼づみさん、
同じIKEAでも、日本とオーストラリアじゃきっとすごーく違うんでしょうねー
日本のIKEAの社員さんは、いろいろ苦労してそうな気がします。(笑)
こんにちは。
ガスをひくまでの顛末記、楽しく読ませていただきました。
職人の来る日が読めずに、御家族全員で何度も食器を出したり入れたり、職人さんの遅れっぷりは、アフリカでの生活との共通点がたくさんあって、もうここまでくると笑うしかないという心境もよくわかります(笑)
都市ガスが普及し始めているのはさすがです。
でも、ガス管が通っている一部地域に限ってというところがみそでしたね。
こちらは、まだ電気がそんな感じで、電線を自分で引かないといけない地域もいっぱいあります。都市ガスは夢の夢です。
▼バラカさん、
わかっていただけてウレシイです(T-T)まぁ笑い話ですよね・・・
都市ガスですが、普及し始めているというより、私たちの住む地域では、40年以上前に今の場所に家の区画ができたときからラインがあったんです。
ところがみんな一向に使わないみたいなんですよね・・・
あまり料理らしい料理をしない家が多いので、不必要なんですかね?
今となっては、隣のじーちゃんがなぜガスを引いたのかがとっても知りたいです。
料理好きだったのかなー。
それからブリスベン市内であっても『電気が通っていない(自家発電)』って地域もあるんですよ!
そしてちょっと郊外では、『電気が通ってない』というのも普通のことだったりします・・・バラカさんのところと、やっぱり少し似てるかも?(笑)